その混沌期から 現在と わずか先までの物語
そこにいってはいけないよ。もうもどれなくなるから。
『深苑』に住まう少女と、その許を訪れた少年との出会いは、
後の世に小さな波紋を生むことになる。
都下領主の子息 イーシェ・カールシオンは、十二の誕生日を目前に
師となる魔術師の住まうセルディカーナ『氷の塔』へと旅立った。
『氷の塔』にはまた一人の少年がいた。
塔を含む最北地の、自治の任を戴くミディリア家の長子 フェリル。
少年たちの出会いは、日常の延長上の
「少し特別な日」に過ぎなかった。
けれどそれは図らずも、”ふたつめのはじまり”となる。
…当人たちも預かり知らぬところで。
破片のひとつ : 1
番外編的掌編。時間軸も場所も様々。